のび太リアニズム

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zoom RSS わさドラ感想第105回 アリガトデスからの大脱走(2012.9.7)

<<   作成日時 : 2012/09/07 22:57   >>

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ドラえもん誕生100年前を記念した
スペシャル中のスペシャル。
ドラ歴史上に,太文字でしっかりと刻み込まれるおはなしです。

実は,当日の朝日新聞でも,
その日の番組で最もイチオシなものに選ばれて,
テレビ記者による感想が書いてありました。
それがこちらです。
「囚人服姿ですらかわいすぎるドラえもんが」のところが
私の一番のお気に入り(笑)。
画像



◎ アリガトデスからの大脱走
 【今日ののび太は 旧 黄】

※のび太の服を表します。

今回のおはなしの主題は,
「叱る」という行為
その人を嫌いだから・憎んでいるから行われるものではなく,
逆にその人を愛しているから・その人の成長を期待しているから
行われるものだ,ということでしょう。
そして,今回の最大の見どころは,
そういうことにのび太が気づいていき,
自省をするというのび太の「成長」
にあると思われます。
のび太だけではありません。
ガンタ(未来の子ども)も気づき,自省します。
そういうのび太たちの成長が,
アクションあり,笑いありのドラえもんテイストで
描かれていきます。

視聴者としても,年齢層によっておはなしの映り方は多様です。
お子さん(幼保・小学・中学)の場合は,
叱られるという本当の意味をドラえもんから知ることになるでしょう。
叱られているとき,子どもは本当につらいです。
叱っている人は自分を嫌いなんだ,と。
でも,今回のおはなしで,
少しでもこの悲観的な考えが弱まるのではないでしょうか。
一方,保護者世代の場合はまた異なるでしょう。
昔,たくさん叱られて辟易した経験を思い出し,
でも,自分の息子や娘はどうしても叱ってしまって,
本当に自分の「叱り」は良いのだろうか,と自責の念にかられてしまい,
一方で職場では上司に叱られる日々……。
さまざまな立場での経験を複雑に思い出しながら
このおはなしを見たのではないでしょうか。
だから,映画でもスペシャルでもそうですが,
子どもの付き添いのつもりで視聴するはずが,
自分の方が食い入るように見ていた……という可能性

があります。
これが「ドラえもん」の醍醐味の一つです。
「ドラえもん」はもはや人生論ですからね。
大人になって見ればみるほど奥が深いのです。


全体的に,子どもが見ても飽きがこないような
アクションや事件を入れるなどして,配慮されており,
ストーリー自体も興味深いもので,
テーマも意義あるものだったと思います。

では,総論(そこまで大それたことは言っていませんが)
これくらいにして,
各シーンで思ったことをツッコミ風にまとめて書いていきます。


・タイトルコール
非常に凝っています。素晴らしい。

・のび太の宿題
左は5÷5などの計算問題が,
右ページは立体の展開図などの問題があります。
これも凝っていますね。
そして,のび太のところにかかった陰が,
今回のおはなしの「本気」具合を思わせます。
今年9月3日(月)が寒冷地などを除いて
多くの小学校で始業式があることをうまく用いていますね。
先生がカメの怪獣に(笑)。

・スペアポケット
全然話を聞いていないのび太に笑いました。
でも,これで導入部分がコンパクトになりましたね。

・もしも誰も叱っちゃいけない世界だったら!
もしもボックスでもしもの世界に。
男性アナウンサーのモデルは
どう見ても羽鳥アナでしょう。
本気目(まじめ)氏にマイクをとられたシーンは面白いですね。
それはそうと,
どうしてポスト型貯金箱がスタジオにあるのでしょうか?

・朝食
ごはんがおいしそうに見える回は名作という私の憶測(笑)。
この日のメニューは,
ごはん・みそ汁・魚・ベーコンエッグ・きんぴらごぼう?・牛乳。
「新魔界大冒険」と同じように,「もしもボックス」を使ったから,
今回もベーコンエッグなのですね!?

・22世紀
「なんだいあの態度」と言ってから,22世紀に移行するときの
未来の乗り物に乗っている女性が,
のび太のクラスの女子学級委員みたいです。(それだけ)
ガンタがドラえもんにぶつかって,さらに挑発するシーン。
叱ることができないから,わがままになってしまった
子どもの様子を描写しています。
教育関係者は食い入るように見ていたでしょう……。
人にぶつかったことを謝らないことについては,
法律により叱れなかったイッコク先生も,
ドラえもんの身体的特徴を蔑視した発言では
法律とは関係なく叱りました。
身体的な特徴をバカにすることは
それくらいひどいことなのです。

・ドラえもんも逮捕される?
BGMが新鉄人兵団です。
ドラえもんを調べるシーンが,
新鉄人でピッポをジュドの頭脳かどうか照合するシーンとマッチしていて,
ナイスだと思いました。
あと,大人の発言ですが,
ドラえもんの逮捕は罪刑法定主義で
過去に遡らないという原則を破っている気が……。

・アリガトデスへ連行された!
アリガトデスって,ありがとうです のことだったのか!
アリストテレスに見えた私。

・しずかちゃんのセリフ
「自分のためにならない」
これでのび太の気持ちが少し揺らぐのですね。

・コロ助似のガラクータ
どう見てもコロ助だ! と思ったのは,
私だけではありませんよね。

・神成さんからも叱られない
「用事が済んだら出て行ってくれ」。
ほんの少しだけのシーンでしたが,
この神成さんのシーンの意味は大きいと思います。
いつも叱ってくれる神成さんが叱らない。
でも,決して上機嫌というわけではなく,
気持ちを押し殺したような表情です。
のび太は,叱られなくてもすんだという嬉しさよりも,
後ろめたさの方が大きかったのでしょうか。
その証拠?に,その直後の新鉄人BGM。
悲しい・しんみりBGMが流れるのです。
「どうしてみんながキミを叱るか,わからないの」。
このシーンが最後に伏線となります。
(歩道橋,ランニングする人にも注目)

・ドラえもんへのドラやきケーキ
ドラえもん人形がリアルです。
スネ夫が机引き出しで後頭部を直撃し,
ベットリ生クリームがついたのには笑いました。

・ロボット収容所の実態
ガラクータが感謝を迫られるシーンはこたえますね。
そして,食事シーン。
ワンダフルなど,
過去のドラえもん誕生日スペシャルで
でてきた未来のロボットが登場しています。
ナイス!

・提供画面
BGMがいつもの「夢をかなえてドラえもん」ではなく,
「ハッピー☆ラッキー・バースデー」という曲らしいです。
(関係筋の情報より)

・生徒のためではなくて逮捕を恐れて…
教育関係者・保護者,のみならず,
全員必見のシーン。
ここは視聴者からすれば,
叱る側の意図について説明するシーンになっていました。

・ガンタが気づく。のび太も気づく。
自分のために叱ってくれたと悟り,そう口に出したガンタ。
その発言を耳にして,のび太自身も気づきました。
自分の問題(自分のせいでドラえもんが収容所に…)も
抱えている一方で,
年下と思われるガンタへの気遣いを忘れないのが
のび太らしいです。

・脱走作戦
ダイヤにゴンスケが目がくらむところには笑いました!
ダイヤの硬さを使った番犬ロボの退治はナイス。
CMをはさんで,
トロッコの度重なるむちゃくちゃな強運は
子どもの飽きを解消させる効果絶大と思われます。
ドラえもんたちが変な顔をしているだけで
効果がありますからね。

・ドラえもんたちが見つかってしまった!
悲しげなBGM……,悲壮!
これはあまりにも重いBGMなので,
めったに使われません。
このBGMなら,何でも似合いそう……。

・大アクションが始まる!
聞き慣れないBGM……奇跡の島のBGMかな?
ドラミちゃんたちがポケットから出てきたのは
予想もしなかった展開です!
ジャイアン・ドラミを中心とするアクションシーンは
見応えたっぷりです。
囚人解放もきちんと行われていて,展開がうまい!

・ドラえもんとマジメの一騎打ち!
のび太がまずしばりつけられ,
ドラえもんが劣勢というまさかの展開に
ハラハラドキドキ
です。
こういうものはトントンとドラえもん側が勝っていくのが
普通ですが,今回の敵は強敵。
ギリギリまで展開が読めず,楽しませてくれます。
決定的だったのが,怒りエネルギー探知のところでした。
てっきりドラえもんがやっつけると思っただけに,
この意外な展開には拍手です。
それにしても,怒りエネルギー探知するのが
のびママ(三石さん)とは,びっくり……。

・叱られてもいいよ
もしもボックスで元の世界に戻すシーン。
新鉄人のあのBGMで,このシーンはやばいです。
感動的です。

・同じ日をもう一度……
すごい!!!
歩道橋シーンもすごい!!!
屋根の上で話すシーンも
「しずちゃんさようなら」などの名作を思い出して,
素晴らしい名作でした!!!




・100年後ボックス
本編で批判をしなかった分,こちらで批判します(笑)。
福くん夢ちゃんは悪くありませんが,
このコーナー,
福くん夢ちゃんでなくてもいいですよね……。



ということで,
最後のコーナーはともかく,
素晴らしいスペシャルでした!
お腹いっぱい,満足です。

次回は,
魚が飛ぶ!?
シュールな様子が見られるのですね。楽しみです。



(初めてこのブログの記事を読まれる方へ)

長文の記事をご覧いただきまして,ありがとうございました。
当ブログでは,
このように「ドラえもん」の感想を毎回書いておりますので,
これからもごひいきくだされば幸いです。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
目上の人を挑発するシーン。
叱ることができないから,わがままになってしまった
子どもの様子を描写しています。>

私なんか、10代の頃「クレヨンしんちゃん」を
見ましたが、おもちゃを買ってくれなかったら
「妖怪ケチババァ」って自分の頬を伸ばして
反抗するシーン、これで優越感を得られました。
この調子で
・・・・・
傲慢な態度を学校でも先生達に取っていました。
でも、3年生の頃、親に受験勉強をさせられるときには
この手は一切通用しませんでした。
しまいには”ちびまる子ちゃん”見なさいと叱られました。

失礼します。
鳴海みぐJr.
2012/09/07 23:17
個人的に、ツイッターで視聴率予想をさせていただいたのですが、思ったより高くなりそうですね。ドラえもんSPの反響が予想以上です。
それに、CGのシーンがとても多い。過去のドラえもんSPでも例がないですね。
こっち
2012/09/07 23:23
叱る、と感情のまま子供に怒りをぶつけることが混同されそうで、心配になりました。叱らない害より大きいと、思うこの頃です。
こた
2012/09/08 10:55
これは今の日本の教育界への批判も込められてるんじゃないでしょうか?教師や親が子供を叱れないために悲惨な事件を生んでしまう。叱り方にもいろいろあるんでしょうが・・。
エルマタ
2012/09/08 15:31
>鳴海みぐJr.さん,コメント,アリガトデス。
ご自身の過去を思い出されたのですね。興味深いです。

>こっちさん,コメント,アリガトデス。
誕生100年前ということで,例年以上の注目度があったのかもしれませんね。CGが多いのは私も感じました。気合い入っていますよね。
のびみつ(管理人)
2012/09/09 00:05
>こたさん,初めまして。コメント,アリガトデス。
ご指摘の件は,私も思いました。しずかちゃんの「感情を法律でしばるなんて」というのも若干引っかかりましたし。叱ると怒るの違いをもっと重視し,何がいけないか,どうすれば良かったかを諭すという要素を入れればよかったように思います。

>エルマタさん,初めまして。コメント,アリガトデス。
教育界への批判というのは,私もイッコク先生の日常への言及のときに感じました。ご指摘の通りです。一方で,叱ると怒るは違うもので,むろん虐待になってはいけません。評価するところは評価し,叱るところは叱るということが重要なのではないかと考えられます。
のびみつ(管理人)
2012/09/09 00:06
私はサザエさんを見ていますが
カツオが↓みたいに波平に説教されると。

カツオ:今の話、さっき聞きましたが!
(ゴン!)
<波平はテーブルを拳で強打する>
波平 :お前みたいな物分りや物覚えの悪い奴にはそこまで言わんと判らん!!

ガンタ君みたいな子供になりませんね。
でも、マジメーさん(グラサン)が言うみたいに
叱らない世界のほうがいいと思います。

失礼します。
鳴海みぐJr.
2012/09/10 16:23
私もサザエさんを観ています。(現在進行形でもあります笑)
確かに,カツオは将来いい大人になりそうですね。悪いことをしたら,きちんと論理立てて諭すことが必要でしょう。ただ声を荒げればよいというものではないですね。

のびみつ(管理人)
2012/09/16 18:38
2話答えを下さって,アリガトデス。

あの施設から脱走する時、”インディージョーンズ
(未見ならすみません)”みたいでしたが、
ゴールに着いたとき、尻尾にされていた枷(かせ)が発信機になっていたって気づいた時には残念でしたね。
(でも、あの枷を改造したシーンは傑作でしたね。)

失礼します。
鳴海みぐJr.
2012/10/03 12:25
鳴海みぐJr.さんも「アリガトデス」を使ってくれて,アリガトデス。
ご指摘のものは未見ですが,枷が発信機になっていたのはドキドキ要素ですね。でも,だからこそ傑作になる要素でもありますね。
のびみつ(管理人)
2012/10/04 00:19

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わさドラ感想第105回 アリガトデスからの大脱走(2012.9.7) のび太リアニズム/BIGLOBEウェブリブログ
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