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zoom RSS わさドラ感想第238回 新・のび太の日本誕生(2016)

<<   作成日時 : 2016/05/06 00:51   >>

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2016年春の映画は,日本誕生のリメイク,新・日本誕生.
若手の実力派監督,八鍬監督による作品です.

私,のびみつは3月20日(日)に東京で見てきました.
所用で4日程度東京に滞在することになり,
新こっちさんとタマゴンさんと3人で見ました.
楽しかったなぁ〜.

ちなみにのびみつのモットーは,「ドラえもんを通して社会を考える」.
これはことしも続けていきたいんですが,
なにしろ,もう2ヶ月近くも前のことなので,だいぶ忘れています.
なので,ことしは申し訳ないですけれど,サラリとライトにお届けします.
勘違いが例年よりかなり多いかもしれません.それもご了承ください.
あと,自分でも意味不明な文章をそのまま載せています.

なお,私は「日本誕生」の原作および旧作映画を見ていません.
なので,基礎知識もありませんので,ご了承ください.




以下,ネタバレですのでご注意ください!



驚くべきストーリーで,
中毒性はないけれどかなりレベルの高い映画だったと思います!

まず本当に度肝を抜いたことは,次に集約されます.
・ギガゾンビは23世紀の未来人であり,
 7万年前を舞台にした22世紀対23世紀の未来対決だった
・のび太が本当に死にそうで,絶望感に襲われた
・ともに戦ったペガなどの仲間とのどうしようもない別れ



・ギガゾンビは23世紀の未来人であり,
 7万年前を舞台にした22世紀対23世紀の未来対決だった


7万年前が舞台であり,当時恐れられていた「呪術」に
「科学」で挑もうとするドラえもんたち.
当然,当初は私も含めて楽観視でした.

しかし,あっさり倒すことができたかと思いきや,
ツチダマが恐ろしいほど強い.
破壊しても再生してしまう能力に震えました.
初見では,呪術によるものだと思っていましたから,
観たときは,7万年前でありながら
現代をも超える高度な文明が発達していたと推測していました.
そういう意味で,7万年前vs現代という戦いだと思っていました.
それはそれで面白そうなのですが,
そんな単純なストーリーじゃないなんて.
7万年前を舞台にした未来対決,しかも相手(敵)の方が未来なので,
技術力では相手にかなわない
ことを察したとき,
いい意味で絶望感を抱きました.
しかし,ドラえもんがククルの本物の石槍でギガゾンビに立ち向かうとき,
「偽物の歴史が本物の歴史に勝てるはずがない」(あいまい)という趣旨のことを
勇ましく言ったのは印象に残りました.
技術力の高いものが勝つのではない.
いくら技術力が高かろうと,歴史を蹂躙するものに本物は屈しないという
決意と強いメッセ―ジを感じました.

そういえば戦いのシーンで,
のび太がドラコ?(ペガ?)にのってギガゾンビのもとに攻め入る描写があったんですが,
そこがのび太目線で描かれていたので,すごく臨場感と迫力がありました.
STAND BY MEのタケコプターの臨場感にも似た感じですが,
今回は同時に窮地に立たされたドラえもんたちにとっての「救い」となる
重要なシーンでした.


・のび太が本当に死にそうで,絶望感に襲われた
前後するかもしれないですが,吹雪のなか,倒れるのび太のシーン.
そこに雪が降り積もる……
みんなもとらわれている中,本当に息絶えそうでここで絶望感に襲われました.
そこで幻覚を見ますが,
私はギガゾンビ側が操作して見させた幻覚なのではと勘ぐってしまいました.
つまり,幻覚を見せて,起き上がるのをあきらめさせて,
そのまま息絶えさせるという….
そのまま寝ちゃいなよという誘惑をするのび太のシーンがあったので,
なおさらそう思いました.

・ともに戦ったペガなどの仲間とのどうしようもない別れ
当初はペットとしての立場だったペガ・ドラコ・グリフィン.
でも,アンプルを組み合わせて使って実在しない動物を
作ってしまったという事実は見逃すことができません.
すなわち,生態学上「偽物の歴史」を作ってしまったということでしょう.
現実世界でも,遺伝子の組み換えによる生物自体,(ハエ含む)
生態学上は自然界にあってはいけない存在ですね….


ただ,彼らを育てて一緒に時間を過ごし,一緒にたたかうなかで,
ペットとはいえないような信頼関係が構築されました.
ここで思い出したのが,
科学史研究者のダナ・ハラウェイの「伴侶種宣言」
人間と非人間,生命と非生命はまったくもって異質なものではなく,
その違いさえも乗り越えて重要な他者性を築くというものです.
ペガたちはのび太にとって,
単なるペットではなくて伴侶種になったのかなと感じました.

信頼関係がしっかりと描かれたからこそ,
最後,タイムパトロールによって空想動物サファリパークに
収容せざるをえなくなるという別れのシーンは,
どうしようもない気持ちに襲われます.
ククルたちとの別れは意外とあっさりでしたが,
のび太もペガたちとの別れはこたえたようです.
規則だから連れて帰れない,と毅然としていたタイムパトロールが,
サングラスを外してのび太にしゃがみこんで
説得するシーンは印象的でした.
それまで表情が見えなかった分,そのやさしさが感じ取れました.

ただ,以前見た新鉄人と比較するのも酷なのですが,
どうしようもないところなのですが,致命的に弱い部分がありました.
それは,再会できるかできないかの違いです.
新鉄人の「いないことになる」=消えるという衝撃にはどうしても勝てません.


今回の映画でひっかかったところは次の1点だけです.
記憶違いがあるかもしれないですが…
すなわち,のび太が遭難していることに気付いたみんなでしたが,
ギガゾンビたちとの戦いが始まって
のび太を心配するどころではなくなったことです.
ペガたちに助けてもらってドラえもんたちのところに乗り込みますが,
「助かったんだね!」の趣旨のことを言われたところ.
自分たちの方で大変で,
のび太が瀕死状態であったにもかかわらず,その状態に比べて
のび太への心配・意識が薄らいでいたように感じられました.
そうしたことで,ちょっとした違和感を覚えました.



で,社会的に考える……ですが,
たぶんいろいろなものは考えられると思います.
キーワードを並べると,
「育てるということ」
「歴史の改変」
「生態系の改変」
 あたりでしょうか.

皮肉をいうとすれば,
歴史の改変をたくらむ者に,自然界の生態系ではありえない,
生態系を改変した生物とともに挑んだということでしょうか.
でも,自然界の生態系ではありえないといったら,
なんならブタも本来は自然界ではありえない,開発された種ですし,
あまり深く考える必要はないかもしれません.
たぶん,生態系の改変が悪いとか良いとかそういうのじゃないんでしょう.
相手がどのような種であろうが,深い関係性をもったことで,
種の違いを乗り越える信頼関係を構築しえたということは,
ペットではない,「伴侶種」としての関係をつくることができたことが
示されたのではないでしょうか.

そういうことで,
時空を超えた絆ではありますが,
同時に 「種」を超えた絆 ももう一つのテーマなような気がします.
※まぁ,のび太はこの映画に限らず,
いろんなものと深い絆で結ばれるんですが…


そこから,人間と自然の関係ですとか,人間と動物の関係を考える際,
二元論で片付けることができない性質に
気付かされるような映画だったのではと思います.



すみません,自分でも何言ってるかわかってません.
正直,記憶がけっこう遠のいてしまっていますゆえ…

でも自分のなかでのこの映画の評価はかなり高いです.
新鉄人や博物館に次ぐくらいです.

新鉄人≒博物館>新日本>新大魔境>新魔界≒恐竜2006
>英雄記>新開拓史>緑巨人伝>奇跡の島≒人魚

ランキングしてみて思い出したのですが,
恐竜2006によく似てるなぁと思ったのもこの映画の特徴です.
制作サイドもかなり意識されていると思います.
ストーリー的には,未来人による犯罪ということがわかるまでに少し時間があるぶん,
新日本の方が謎解き的な要素が入っていて面白いです.





PS 仰向けになってるククルきゅんのもっこりエロい.

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