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zoom RSS わさドラ感想第273回 のび太の南極カチコチ大冒険(2017)

<<   作成日時 : 2017/03/05 02:05   >>

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2017年3月4日(土),
「のび太の南極カチコチ大冒険」をみてきました.
まちのど真ん中の,大きな劇場で,418席あって,20人くらいです.
なぜって?
18歳未満は利用できない,レイトショーだったからです.
子どもたちの声がまったくしないという,
新鉄人を貸切(1人)で見てたとき以来の異例の映画鑑賞でした.
あと,公開初日に観たのも,おそらく初めてだと思います.
そして,日付はまたいだものの,
感想記事の公開も,のびみつ史上最速だと思います.

では感想いってみよー!









以下,ネタバレ!!!ご注意ください!!!






















短く言えば,心を(無駄に)揺さぶらせるものはなく,
「異例」と「王道」が組み合わさった力作だと思います!!


「異例」
・登場人物(ゲストキャラ)がきわめて少ない
・のびドラのキズナ
・明確な「敵」らしきものが存在しない?
・異例なまでの複雑な構造
・心に揺さぶりをあまりかけない


「王道」
・科学的な要素を盛り込んだ時空をこえた冒険



「異例」
・登場人物(ゲストキャラ)がきわめて少ない
・のびドラのキズナ


これには驚きました.パオパオを除くと,
明確な人物は2人.カーラとヒャッコイ博士のみ.
登場人物をやたら増やしてにぎやかになる映画が多い中で,
今回はぐっと絞りました.
これが,のびドラのキズナを際立たせるのに一役買っていたと思います.
すなわち,一般的にはのび太とゲストキャラの友情を描くことが
劇場版ドラの王道でした.
その結果,のびドラのキズナは,どこか置いてけぼりだった感もあります.
しかし,今作はオリジナルとはいえ,
ドラえもんの原点にかえった感じがしました.
2013年の「ひみつ道具博物館」も,のびドラのキズナを主に描いていたので,
似ていると思います.
ただし博物館と異なるのは,のびドラのキズナがクライマックスにきて
感動させて,それで物語を締めるようなものではなく,
冒険の途中に垣間見えるものであったということです.

・明確な敵らしきものが存在しない?
たしかに,表面上はブリザーガと戦っているわけですが,
これは悪者たちがつくったようなものではない.
すべてを凍らせるブリザーガを鎮めただけ.
2013年の博物館も,明確な敵は存在しませんでしたが,
やはり今回も,絶対的な悪は存在しない作品でした.

・異例なまでの複雑な構造

10万年前と現代.
南極と,ヒョーガヒョーガ星.
南極の中でも,氷山の上,地上と地下,塔の中と外

そして,10万年前に行っても,
その昔から築かれていたものがあった……
正直,完全には理解できませんでした. 難解すぎます.
別に眠くなりませんでしたし,ぼーっとしていたわけでもありませんが,
それでも考えながら,咀嚼しながら観る必要があります.
「ドラえもん」,ストーリー的な理解という面では,
子どもには全然容赦していません.
ただ,それなりにもわかるところは多いと思うので,
全年齢対象型の映画です.

その複雑さ・難しさという面と,すべてが凍るという性質を見ていると,
すべてが緑で埋め尽くされてしまうという
2008年の「緑の巨人伝」と似ているな,と感じました.
ただ,2008年の「緑の巨人伝」とは異なり,
今作は駆け足に感じたところがとくになく
(ヒョーガヒョーガ星をもとにもどすところはそう感じた人もいるかもしれませんが),
完成度としては高いと思います.

・心に揺さぶりをあまりかけない
先述したように,メインテーマがのびドラのキズナのようにも見えましたが,
それも冒険の途中に2つとも使い切った感じで,
クライマックスらしいクライマックスはありませんでした.
いや,もちろんクライマックスはあったんですが,
落ち着いて迎えたというか,冷静に見届けた,という感じでした.
これも,2013年の博物館とは異なるものでしょう.
カーラたちとの別れも淡々としていて,淡々と日常に戻り…….
正直,これまで見てきたなかで,
心の揺さぶりが最も小さかった映画でした.
平井堅氏のエンディングにもかかわらず,ほろりとすることもありません.
ただ,心の揺さぶりが小さかったからといって,
満足しない映画ではなく,むしろ満足した部類でした.
複雑だったとはいえ完成度は高かったと思うからです.



「王道」
科学的な要素を盛り込んだ時空をこえた冒険でしょう.

現代の南極の地下で,
氷漬けされたドラえもん(偽)を見たときは戦慄しました.
同時に,このときに2007年の「新魔界」を思い出しました.
ドラえもんが過去に行って,氷漬けにされてしまうんだ,と構えました.
それは石のペンギンに変容して,ドラえもんとは違うことがわかったんですが,
このタイムパラドックスをつかったストーリーは,ドラえもんの王道でした.


*********


異例と王道についての説明は以上ですが,
のびドラのキズナについて補足です.
のびドラのキズナを描いた2つの重要なシーンがありました.
・偽のドラえもん/本物のドラえもんを見抜くシーン
・ドラえもんがのび太の手から離れてしまい,10万年前に取り残され,
タイムベルトの電池を氷漬けにして送り,
のび太たちが迎えに行くシーン


偽のドラえもんはひみつ道具を出せる,
ジャイスネの名前を言える.
本物のドラえもんは,偽のドラえもんに阻まれてそれらができない.
そういった表面上の違いに,のび太は騙されませんでした.
というより,のび太のお人好しによって,
まずは「どっちとも本物」と提起したわけですが….
いずれにしても,のびドラのいつものキズナが
本物であることを見せつけられました.
串刺しになりそうになるまで,かなり時間の猶予があったことは愛嬌です.

もうひとつは,のび太たちが10万年前から現代に戻ろうとしたときに,
ドラえもんがうっかり手を放してしまってからのシーン.
ドラえもん抜きで解決せねばならない危機的な場面.
現代に戻ったとはいえ,南極の地下深くであり,帰るのは絶望的です.
そのときの,のびドラの機転はあっぱれでした.
そして,パオパオがかばんをもっていた理由の伏線が回収できました.


【その他】

一番怖かったシーンは,
氷の壁に移ったドラえもんの影が,そのまま残ってニヤリとして,
偽のドラえもんになったシーンです.
マジで全身,恐怖で鳥肌がたちました.
こういう心霊番組とかあるんだよなー ひぃーーー

オープニングが,
氷の遊園地をつくってスネ夫たちを呼ぶという,
それまでの話の流れの続きで,オープニング明けにつなげる形態に.
オープニングが,挿入歌のような感じで入って,とても良いと思いました.
これで来春,地上波放送でオープニングカットはまぬかれるね!
(絶対エンディングはカットされるけどね!)

その遊園地は,オープニング明け早々に
氷山が解けることでいともかんたんに破壊されます.
異例と王道リストには書きませんでしたが,
映画の序盤に破壊って,
かなり斬新というか,異例だと思いますよ?!
おお!と思わせたシーンです.

2011年の「新鉄人兵団」クライマックスのような,
男性・女性コーラスの入ったBGMが,映画序盤から複数確認されました.
というか,BGMの迫力がすごかったです.
深遠な南極の厳しい世界をよく表現しています.
コーラスは,2011年当時と同じ合唱団でしょうか.
これはサントラも楽しみです.


リングのありかを探すため,氷山がうまれたところ,
さらに大陸内部をシミュレーションでたどる場面がとてもよかったです.
氷山のできかたや,移動などがわかりやすいものでした.
解説シミュレーションにでてきたミニドラかわいい.


パオパオが3の目だから,
映画だけ目がかわいいのび太はお預けか?と思ったら,
一瞬だけ,美しい目になっておりました.

テレビで星野スミレ,ドラえもんの押入れのなかは
伊藤つばさちゃんの写真.のび太の写真も?


スネ夫のレモン味のキャンディー?をためしに氷に埋めるシーンがありました.
まさに,映画を観る前に立ち寄った食堂で,
食後にもらって自転車をこぎながら
なめてたキャンディーが,レモン味でした(笑)




最後に,好みの順位付けをします.
単純に比較できるものではありませんが……

新鉄人博物館新日本南極カチコチ新大魔境>新魔界≒恐竜2006
英雄記>新開拓史>緑巨人伝>奇跡の島人魚



来年は…… 南海大冒険???

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
レイトショーだったのすごいですね。なんとも18禁のドラえもんは、いつもと違うところでいいですね。
それで、雪と恐竜の感想もお願いします。
ロケットドラえもん
2017/03/05 07:11
追記
新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜はやっぱり1位ですね。
映画ドラえもんののび太くんの服は特殊服ですからね。
ロケットドラえもん
2017/03/06 19:19

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